技術紹介

冷間鍛造について

鍛造とは

弊社では、プレス機を用いた冷間鍛造を行なっています。
鍛造とは金属を塑性変形(物質が元に戻らないところまで変形させること)させて鍛えて造る加工方法のことです。
鍛冶職人が熱した鉄をハンマーで叩いて刀や包丁をつくりますが、これも鍛造加工のひとつです。

鍛造の種類

鍛造には3種類あり、素材となる材料の温度領域で名称が変わります。(下記は鉄鋼材料の場合の温度)
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冷間鍛造の特徴

①優れた寸法精度

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冷間鍛造では温鍛や熱鍛と違い、材料を熱っしないため、成形後の温度による寸法収縮が無く、優れた寸法精度で成形が可能です。

②大量生産

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冷間鍛造は主にパーツフォーマー機やプレス機を用いて加工します。これらの設備は生産性が高く、早いもので時間当たり3000ケ以上生産することが可能です。

③加工硬化

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加工硬化とは、金属を塑性加工させると硬くなる現象のことを言います。冷間鍛造では常温下での塑性加工をするため、加工硬化により製品の強度アップを図れます。右はファイバーフローの写真です。

④環境にやさしい

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冷間鍛造は切粉のでない加工のため、材料歩留まりが高いです。また熱鍛や鋳造などとは違い材料を温めないため、二酸化炭素の排出も大きく抑えられます。カーボンニュートラルで環境にやさしい加工方法です。

冷間鍛造の基本的工法

①据込み

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材料に圧縮力を加えて、外周方向に変形させる工法です。
据込む量によって成形難易度が上がっていき、材料の座屈や表面割れ等のリスクがでてきます。

②前方押出し

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材料に圧縮力を加えて、一方向に押出す工法です。圧縮力と同じ方向に材料が流れることを前方押出しといいます。
材料径と押出す径の比率が大きくなるほど難易度が上がっていき、金型寿命の短命や材料ワレ等のリスクがでてきます。

③後方押出し

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材料に圧縮力を加えて、一方向に押出す工法です。圧縮力と反対方向に材料が流れることを後方押出しといいます。
材料径と押出す径の比率が大きくなるほど難易度が上がっていき、金型寿命の短命や材料ワレ等のリスクがでてきます。

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